2019年4月14日 (日曜日)

mizuiro gallery

Mizuiro-gallery_2

弘前市上瓦ケ町11-2 スペースデネガ内に移転する

当社のギャラリーの名前は

「mizuiro gallery」に決定しました!

Hagaki

社名変更とギャラリー移転について、

当社のOBと現在進行中のクライアントさんには

2通の手紙にしてお知らせします。

 

葛西 瑞都

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2019年4月 5日 (金曜日)

会社の名前について。

いきなりの重大発表になりますが、

今年、2019年の5月から

会社の名前が変わります!


ほんの少しだけ当社の歴史について

ご紹介しますと、

当社は僕達の祖父の代である1961年に

コンクリートブロックに関わる建設会社、

「陸奥ブロック」として創業しました。

父の代である1993年に、住宅の建築に

軸足を置いた「陸奥ホーム」に変更。

10年前くらいから、

長男の瑞穂(現場監督)と、

次男の瑞樹(設計)と、

三男の僕 瑞都(設計)が

加わりました。

ありがたいことに少しずつ仕事も増えてきて、

住宅以外のお話を頂くことも多くなりました。

そこで、元号が変わるちょうどいい

タイミングだし、会社の名前も変えようか!

という流れになったわけです。

新しい会社の名前は、

Mizuiro-architects

mizuiro architects (ミズイロ アーキテクツ) です!

アーキテクツという単語は

「建築をつくるひと」という意味。

ミズイロの部分は兄弟の名前の「みず」に

「色」をくっつけて水色。

ここでいう水色は

青色の1種類のことではなくて、

水のように、まわりの環境に合わせて

どんな色にも変わっていくような、

自由な白紙の状態のことです。

更には透明な空のイメージ。

境界線など無い空のように、

内と外の境界や敷地の境界など、

建築を取り巻く様々な境界をこえて

いきたいという意味があります。


その建築のあり方を考え始める時に、

「これまでこうしていたから今回も。」とか、

「これはできないに決まってる。」という

固定的な価値観から抜け出したい。

その環境やクライアントでしかつくれないような、

新しい快適性を考えていく決意表明です。

祖父の代から父の代、そして僕達の世代へ。

求められてきた建築のあり方も変わってきました。

色々なライフスタイルを少し想像するだけでも、

ふだん家にほとんど居ない人、

逆にいつもワイワイの大家族。

街中に小さく暮らす人、

田舎で大きく暮らす人。

車が好きな人、乗らない人。

庭が好きな人、そうでもない人。

本が好きな人、スポーツが好きな人。

人や環境の数の分、必要な建築は違います。

それぞれの人に、模範解答のような同じ建築は

もう合わない。

住宅でも集合住宅でも店舗でもなんでも同じで、

これからはその人に、その環境にだけ合う

あり方を探して、考えていきます!

 

と長々と書きましたが、

皆様には「みずいろさん」と

気軽に覚えていただけると嬉しいです。

ホームページやら名紙やら色々な手続きやら、

5月中に完了するよう頑張ります!

(あと、弘前ギャラリーの移転もです!)

葛西 瑞都

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2019年3月30日 (土曜日)

反射と透過と屈折。

新しい事務所のレイアウトが

出来上がってきたのでご紹介します!


まず空間を構成する大きなポイントとして、

築年数の古いこの建物に自然に馴染むよう、

新たにつくる家具や什器を

同じ位の古さの解体予定の建物の部材を

使ってつくっていく事を前回書きました。

時間の経過を感じる重々しい質感の空間に、

同じくらいの質感を重ねていく。

そんなことを考えている中で同時に、

空間の印象として軽やかさのようなものを

感じられるようにできないか?とも

考えていました。

今回はそのことを交えながら色々と。

まずは模型棚からです。

Mokeidana-3

模型棚は入口のそばから奥へと続く大きな2段棚です。

Mokeidana-1

解体される建物の部材を使って、木造の建物を

つくるように組み上げます。

高さが1.3m、長さは4.8m。

大きな家具の様な。

小さな建築の様な。

上の写真の右側の模型棚の背後はバックヤードに

なるのですが、その間にはどうしても間仕切壁が

必要になります。

Mokeidana-2

そこで、模型棚の背後の壁面を

高さ1.8mの大きな鏡にします。

視覚的に行き止まりにならずに視線が反射して、

後ろの模型棚や、部屋の一番奥にある大きな窓が

自然に視界に入る。

Zentai_1

部屋の突き当たりのスペースは僕達の

作業スペースで、その手前までが

応接のためのスペースです。

これらのスペースは、高さ1.3mの

引き戸で仕切られます。

上の写真ではわかりにくいですが、

引き戸は窓の明るさを損なわないよう

全面がガラス。

僕達の作業スペースは散らかっている事が

多いので、通常の透明ガラスではなく

少し歪みのあるガラスを使って、

向こう側が散らかっているのが

気にならないようにしたい。

ということで、何種類かのガラスを

取り寄せて検討中です。

Glass

・・・写真だと歪みがわかりにくいですね。

最後は打合せスペース。

Table-1

訪問した人と長い時間お話するこのスペースは、

このテーブルがシンボルのような存在です。

水面の様な天板。

他と同様、古材を組んで枠をつくります。

高さ105mmの枠の底に鏡を敷いて、その上に

厚さ70mmでエポキシ樹脂を流し込みます。

工程はまるでコンクリート工事のようです。

Table-2

透明なまま硬化した樹脂は

通過する光を屈折させるので、

映り込むのは少し歪んだ、

滲んだ柔らかな風景です。

テーブルを囲む人達は、

水面を覗き込むように席に着きます。

Table-3

樹脂の表面と底板の鏡は70mmも

離れているので、天板に置いた物の

底面が良く見える、不思議な天板です。



大きな鏡や、ゆがみのあるガラス、厚さのある樹脂。

反射、透過、屈折。

重々しい空間の中で、自然に軽やかさを感じられる。


そんな環境で仕事が出来るのを楽しみにしながら、

これから少しずつ工事が始まっていきます!

Office

葛西 瑞都

 

 

 

 

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2019年3月23日 (土曜日)

古さと新しさについて。

気がつくともう3月!
とても久しぶりのブログになりました。
そしてそのせいか、とても長文です。。。


さて突然ですが、これまで弘前市早稲田で
営業しておりましたギャラリーが、
今年の5月に移転いたします!
早稲田の事務所に来たことがある方は
わかると思いますが、結構手狭だったのです。
模型がたくさんなので。。

ということで、もう少し広さのある所へ
引っ越します。
場所は弘前市の上瓦ヶ町。
土手町のすぐそばにある
「SPACE DENEGA」という建物の一画。
この建物は築30数年の古い平屋のRC造で、
全面レンガ張りの外観です。

Gaikan

建築当時から様々な展示会やイベントも行われる
多目的な用途で、
弘前市民から愛されてきた建物です。
市街地のど真ん中にありながら、
平屋で大きな中庭があったりする。

ふつうこういう立地だと、
容積率いっぱいまで内部にして家賃収入を
算段しそうなものなのに、、、これは良い。。。

すでにブライダルパーティーを企画している
レストランがお隣で営業していて、
空いていたもう一つの部屋が僕達のスペース。

Before

不動産屋さんと一緒に見学したところ、
30数年間の古さが感じられる空間でした。
壁はRC打放しの素地のまま。
天井はそのコンクリートに塗装だけ。
床はウッドデッキ。
がらんどうの空間。。。

ここを仕事場にしていく。



建築をつくりだすときに、「古い」という
ことはネガティブに捉えられがちです。
でも、経年変化や日焼けで色が変わった
床板も、キズや小さな穴や黒ずみのある
壁面も、天井も、窓も、
とても良い雰囲気なのです。
そしてそのどれも、新しくつくり出す事は
できません。
いくらお金を掛けても、
いくら労力を尽くしてもつくれない。

だから、この古い雰囲気は
できるだけ残したいと思いました。
既存のものにはあまり手を掛けないで、
家具や什器、最低限の間仕切りだけで
居場所をつくっていく事にしました。

とりあえずは既存の模型を正確につくってみる。

Mokei-0_1

Mokei-1

いつも通り1/20の縮尺の大きな模型と、
パソコンのディスプレイ、
両方を眺めながら考えていきます。
新しい仕事場で叶えたいポイントは、
・模型の展示スペースの拡大
・打合せスペースの拡大
・模型製作スペースの確保
・ゆったりしたデスクスペース
・大きな本棚
おおまかにはこんな感じです。


ディスプレイ上でのゾーニングプランは
割とスムーズにできましたが、
そこで手が止まってしまいました。
構成する材料をどうするか、を考えると、
どうにもしっくりこないのです。

Plan
既存の古い空間に、新しい材料でつくった
家具や棚を並べても、どうにも合わない。
つくる家具をサイズダウンして、
なるべく目立たなくしたりするのも違う。
なんというか、仲が悪いものをムリヤリ
隣り合わせにしているような不自然さ。


元々の古いものと、
新たに持ち込むものが自然に
一体的に調和していると
いいんだけどなぁ~と
モンモンとしていたのですが、
ある時に
「新たに持ち込む物も
 古い材料でつくろう!」
と閃きました。
同じくらい年月を重ねた材料を
使うことで、
はじめからこの場所に馴染んでいる、
古くて新しい空間ができると思いました。


ワクワクしながら材料探しを
始めたのですが、
またすぐに行き詰まってしまいました。
古い材料って中々見つからないんですね。
インターネットで検索すると、
古民家を解体した時の材木は
目に入るのですが、
なんだかでかくて立派な一点ものばかり。
選択肢の不自由さを感じました。


またモンモン。
そんなある日、
会社の年間スケジュールを眺めていると
兄の瑞樹が担当している青森市の住宅の
建て替え工事があることを
思い出しました。 
建て替えなので、
元々そこにあった建物は解体されるわけで。
築40年あまりの木造の旧宅。
このお家の構造に使われていた材木を
利用することを思いつきました。

解体工事の途中で現場に入り、
骨組みの状態を注意深く観察しながら、
スーパーマーケットで買い物をするような
気軽さで材木を選んで、切り出す。
キズや欠き込み、割れ、変色、当時の
大工さんのメモ、落書き。
普段であれば欠点である要素が、
今回はそのまま空間を構成する要素になる。

建て主さんからも了承をいただいて、
4月に解体工事が始まります!


さてそうなると、つくるもののイメージが
具体的になってきます。
方向性が決まっている部分をご紹介します。
今回は大きな本棚について。

Book-shelf

部屋の突き当たり。
家具のように面を組み合わせて
ハコをつくるのではなく、
古材の梁を奥行きに合わせてカットして
適当に並べ、その上に棚板を載せていく。

既存の壁面を隠さないよう背板は無し。
高さ方向(梁せい)をランダムにすることで
収納する本のサイズに合わせています。
ところどころ棚板を抜いた2層の吹き抜けは、
植物や雑貨を置くところ。

古い梁の断面と
古いコンクリートの壁面と
置かれる物。
みんなが等価に見えるよう検討しています。

また、上部に置いた物の荷重は
複雑なあみだくじの様に下部に伝わります。
あるところは荷重が集中するし、
あるところはシーソーの相手側みたいに
浮き上がろうとする。
元々構造材だった梁材を、
新たな構造材として機能させて設計します。
写真ではわかりにくいですが
この本棚の大きさは
W4.3m、H2.7m程もあります。
僕達の身体スケールではなく、
元からあった壁の大きさに合わせます。

今のところ、一応細かく梁の寸法を
想定していますが、解体当日にならないと
使える部材寸法はわかりません。
思い通りの部材が見つかれば嬉しいし、
見つからなくても、
どうやって実現していくか考えるのは楽しい。
今は組み上げるルールだけを決めておきます。

- 今回はここまで。
現在進行中で、色々なことを思案中です。
この本棚の他にも、作業机や打合せテーブル、
ベンチや模型棚、、、つくるものは様々ですが、
その様々なものが既存の部分と自然にある。
そんな感じを目指しています!

葛西 瑞都

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2018年12月20日 (木曜日)

今年を振り返ってみると。

この時期になると決まって毎年の様に

「今年は一瞬だったなぁ」

とつぶやいています。運転中とかに。
 
ありがたいことに、ここ数年は春夏秋冬
 
いつでも連続的に現場も動いていますし、
 
そういう意味では年末という区切りも
 
あんまり意味がないのですが、
 
少し自分の仕事の事を思い返してみます。
 
 
 
僕がプロジェクトを一人で担当するようになって、
 
大体9年目。
 
初めの頃は会社全体としてもそんなに件数は
 
多くなかったので、自分の手元には2,3件くらいの
 
プロジェクトを抱えていました。
 
その4年後には5,6件くらい。
 
そして今年は、12件くらい。
 
一緒に設計している兄の瑞樹も多分同じくらい。
 
そして現場監督の長男は僕と瑞樹両方の現場を
 
管理しています。
 
 
 
 
数年前からお仕事を頂く機会が増えてきている中で、
 
これからどういうスタンスで仕事を続けていくのか、
 
今年はその事を結構考えていたような気がします。
 
時間や労力は有限なので、プロジェクトが増えると
 
分母が増えて、どんどんひとつのプロジェクトとの
 
つながりが薄くなる。
 
それは絶対にダメだしイヤです。
 
となると、新たにスタッフを募って件数に対応する
 
ことになります。
 
 
 
実は今年、ホームページの求人を見てくれて
 
一緒に働いてくれる仲間が増えました。
 
(後々ホームページでご紹介します)
 
出来れば僕は、ボスと部下みたいな
 
トップダウン方式の関係は避けたいと
 
考えています。
 
対等に意見を出し合って、際限なくアイディアを
 
出せる環境を当たり前にしたいと思うし、
 
それぞれのプロジェクトの担当者として
 
一緒に先頭に並んで欲しい。
 
その環境になれるまで、僕は責任を持って
 
ポジティブにサポートしていきたいです。
 
多分、そんな環境ではみんなが
 
楽しいはずです。僕も含めて。
 
(という訳で、新しいスタッフはまだまだ
 
募集しております!
 
設計デザインに興味がある方、
 
模型やCGが得意な方、
 
とにかく建築が好きな方、
 
今は知識も技術も少ないけれど
 
当社で働きたい方も、ぜひぜひご連絡を!)
 
 
 
自分が働いている環境を変えていったり、
 
その仕事にどう向き合っていくか?という問いは
 
おそらく最適解もゴールもありません。
 
小さな失敗もたくさんだけど、
 
嬉しいことはもっとたくさんです。
 
これからも、悩みながら、楽しみながら
 
仕事を続けてまいります。
 
 
葛西 瑞都
 
 

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2018年11月20日 (火曜日)

ネコのお墨付き。(後日談付き)

建築に携わっている人はみんなそうですが、

僕もご他聞にもれず現場が好きです。
 
特に好きなタイミングがいくつかあって、
 
そのひとつが建て方の直前です。
 
0
 
1_3
 
この「在府町の家」では、
 
基礎のコンクリート工事が一段落して、骨組みを
 
組み上げる前、足場が設置されているところ。
 
なんというか、いよいよ立体的になっていく感じが
 
テンションが上がるんです。
 
2_2
 
アプローチの感じや、中庭の大きさをイメージしつつ
 
うろうろ散策していると、そこにそれはあったのです。。
 
4_2
 
上の写真の、ほぼ中央に。
 
ちょうどリビングの真下、床下の土間コンに、
 
5
 
ネコの足跡が!
 
 
6
 
現場に人がいない養生期間の隙に、
 
とっとっとっ、と。。。
 
聞くところによると、猫は居心地の良い居場所を
 
見つける達人だとか。
 
それがちょうどリビングの真下にあって、中庭方向へ
 
向かっているじゃありませんか!
 
なんだか早くもネコさんからGOOD!の
 
お墨付きをもらったようで嬉しかったんです。
 
 
床下で隠れちゃう部分だし、
 
「これ、このまま残しておきませんか?」
 
って今度建て主さんに訊いてみよう。
 
補修は簡単だけど、なんだかもったいないような。
 
だって、中々もらえないですよね?
 
ネコのお墨付き。。
 
 
 
↓後日談
 
後日お打合せで建て主さんとお話したところ、
 
面白いから残そう!という運びになりました!
 
さらにこの足跡を見て、
 
僕たち家族も家のどこかに手形とか残そうかな?
 
という楽しい流れになりました。
 
ネコさん、お礼が言いたいので工事中ひょっこり
 
現れてくれませんか?
 
 
葛西 瑞都

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「Lamp House」 まちに開かれた大きな軒下。

これから工事が始まるプロジェクトのひとつに、

 
青森市の浪岡に建つ
 
ヘアサロン併用住宅「Lamp House」があります。
 
 
元々建て主の奥様が近所で営んでいた
 
ヘアサロンを、今回新たな住まいと併せて
 
つくることになりました。
 
1_2
 
この建物には、幅6.8m×奥行6.3m、高さが7mくらいの
 
大きな がらんどう(空っぽ) の空間があります。
 
南側の前面道路に開かれたこの空間は、
 
まちと共有する余白です。
 
建物の外観が目に入ったときに、
 
そびえ立つ壁面が街並みを圧迫するのではなく、
 
自然に視線が抜けるような軽やかなものに
 
なるようにと考えました。
 
夜にはがらんどうに明かりが灯って、
 
店名の示すように大きなランプの様相に。
 
2
 
多くの場合、建物の内部に吹抜け空間を
 
つくるときにはなるべく梁などの構造部材を
 
減らして、すっきりシンプルにつくりたいものです。
 
でもこの「Lamp House」では、
 
まるでそこに床や壁や天井をつくるかのように、
 
たくさんの柱や梁が現しになっています。
 
この巨大なジャングルジムの様な構造体によって、
 
300立方メートル近い容積の大空間は
 
親密で明確なスケール感で連続する、
 
あたらしい住空間になります。
 
3
 
この軒下空間は、壁も天井も木製の仕上げ。
 
まるでまだ途中のような、未完成のような
 
不思議な仕上がりになると良いなぁ。
 
複雑な陰影が床や壁に投影される様子を
 
目撃するのも楽しみです。
 
 
 
このたくさんの構造体は住まい手の新たな
 
アイディアもたくさん引き受けてくれる予感が
 
していて、ブランコやハンモックを吊るせたり
 
するのはもちろん、後で簡単に床を増やして
 
居場所をつくったりする楽しみもあります。
 
4
 
リビングには、南面の巨大な開口からの日光が
 
構造体によって少しだけ遮蔽、反射して、
 
柔らかな光となって届きます。
 
 
 
多分、この住まいは時間や季節の移ろいを
 
光や影の状態としてドラマチックに
 
感じられるんだろうなぁと妄想しながら、
 
せっせと図面を描いてます。
 
 
葛西 瑞都
 
 
 
 
 
 
 

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2018年11月 3日 (土曜日)

LITTLE NOOKの完成写真と、バックグラウンドのこと。(長文です)

LITTLE NOOKの完成写真ができました!

 
今回は写真と併せてこの建物ができるまでの
 
バックグラウンドについて、あと、
 
僕が考えるコミュニケーションについて
 
文字にしてみたいと思います。
 
Little_nook_1
 
LITTLE NOOKの建て主さんご夫婦
 
と初めて出会ったのは、資料を見直してみると
 
なんと2年半前!
 
出会ってから建物が出来るまで
 
2年以上かかるのは当社の場合は
 
特に珍しくありませんが、
 
僕の体感では1年ちょっとくらいに感じるほど
 
あっという間の楽しい時間でした。
 
Little_nook_2
 
Little_nook_3
 
実ははじめ、この計画は新築ではありませんでした。
 
この土地からもう少し山の上に上がった場所の、
 
中古のロッジを改修してお店にする予定が、
 
突然その物件の売り主さんの気が変わって
 
売買不可に。
 
Little_nook_4
 
Little_nook_5
 
ふりだしの状態から、既存の古い建物が残っていた
 
この敷地に出会いました。
 
元々改修工事の予定だった計画が新築工事に
 
変わったので予算的にも厳しかったけれど、
 
設計を進めて打合せを重ねるたびに
 
新築ならではの自由さや新しいアイディアが
 
生まれてきて、毎回僕も建て主さんもとても
 
楽しみながら考えました。
 
Little_nook_6
 
設計当初から、弘前市の建築部門の担当の方とも
 
打合せを重ねていました。というのも、
 
この敷地がある地域は市街化調整区域といって
 
建築の計画自体に制限が掛かっていて、
 
その建築が許可されている項目の中に
 
「住居と一体となった喫茶店」の項目は
 
ありませんでした。しかも今回はドッグカフェ。
 
前例が無い建築を建てる場合、市ではなく
 
県の建築許可が必要になります。
 
このプロジェクトは建築審査会という会議に
 
かけられて、この地域にとって問題がない
 
建物かどうかを審議されることに。。。
 
Little_nook_7
 
Little_nook_8
 
大量の書類や図面とともに、事業計画書も作成して提出。
 
通常の事業計画書といえば、銀行からお金を借りたい
 
事業者がその事業の経営方針をプレゼンしますが、
 
今回の計画書は審査会の方々にドッグカフェとは何かを
 
説明することが重要でした。
 
多分、皆さんはドッグカフェって何?がスタートライン。
 
Little_nook_9
 
Little_nook_10
 
Little_nook_11
 
2018年の年末年始はこの審査会のために
 
一生懸命でした。
 
窓口役だった市の担当者も
 
付き合っているうちにいつの間にか
 
ノリノリになってくれて、
 
「この書類のこの部分はこう書いたほうが
 
お年寄り受けがいいですよ!多分!
 
といった感じに。
 
そんなこんなで無事、県から建築許可が
 
受理されて、工事が始まったのでした。
 
Little_nook_12
 
僕はいつも、コミュニケーションについて
 
考えています。
 
多分、良い建築をつくることと
 
良いコミュニケーションが生まれていることとは
 
密接に関係していると思います。
 
Little_nook_13
 
Little_nook_14
 
Little_nook_15
 
初めて建て主さんと出会ってから、
 
建て主さんが本当に望んでいる
 
生活像を見つけ出すこと。
 
 
 
それを建築にする方法を、
 
僕が考えたことについて
 
図面やスケッチや模型で説明すること。
 
 
 
打合せを繰り返して調整していくこと。
 
 
 
今回の様に、市や県の職員さんに
 
プロジェクトの信頼性や魅力について
 
理解してもらうこと。
 
 
工事が始まったら、現場の職人さんに
 
実現したいことを伝えること。
 
 
 
現場の近隣の方々に、工事中ご迷惑を
 
お掛けすることをお話しすること。
 
 
 
全てのタイミングで、建て主さんの要望や
 
新しいアイディアにアンテナを張ること。
 
Little_nook_16
 
Little_nook_18
 
関わる人達みんなとの間に
 
良いコミュニケーションが生まれると、
 
いつの間にか全員がそのプロジェクトの
 
応援団になってくれる気がしています。
 
 
そうやって生まれた建築は、
 
デザインとか、
 
贅沢にお金が掛かっているかとか、
 
そんなこととは無関係に
 
みんなに愛される建築に
 
なっていくんだと思います。
 
 
 
そしてこの小さな喫茶店では、
 
近隣に住んでいる人、
 
県外、外国からの観光客、
 
犬を飼っている人、飼っていない人、
 
様々な人々による
 
様々な新しいコミュニケーションが
 
日々生まれています。。
 
Little_nook_19
 
以上、長々と書いてしまいました。。。
 
ところで皆さん、完成写真のあまりの素敵さに
 
文章どころではなかったのでは
 
ないでしょうか?
 
実は今回、LITTLE NOOK のオーナーさん
 
自らに撮影していただきました!
 
というのも、オーナーさんの前職はカメラマン。
 
自分のお気に入りの建物を、自分の経験を
 
活かして撮影された写真なんです。
 
最後にオマケで、2階の住宅部分のキッチン。
 
Little_nook_20
 
Little_nook_21
 
これからLITTLE NOOK は初めての冬を迎えます。
 
薪ストーブにも火が入って、
 
ますますコーヒーとケーキが美味しくなる。。。
 
ぜひみなさん、冬にも、春にも夏にも秋にも
 
足を運んで頂けると嬉しいです!
 
 
葛西 瑞都

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2018年10月23日 (火曜日)

ワンコと行ってきました!

先月オープンした百沢のドッグカフェ

 
LITTLE NOOK(リトルヌック)に、
 
義実家の愛犬を連れて
 
行ってきました!
 
1
 
テーブル越しにワンコの様子が良くわかる!
 
2
 
3
 
コーヒー越しにも良く見える!
 
4
 
僕達がお店に入ってから次々と
 
お客さんが入ってきて、
 
平日なのに満席状態でした! 
 
他にも4匹くらいのワンコが一緒に
 
寛いでいて、初めての飼い主さん同士が
 
おしゃべりしていたりして、
 
新しい自然なコミュニティができているようで、
 
嬉しかったです!
 
オーナーの淹れる自家焙煎のコーヒーや
 
奥さんの作るホットサンドやお菓子は
 
本当に美味しくて、しかもリーズナブル!
 
 
これからワンちゃん用のメニューも
 
提供していく予定なので、
 
ワンちゃんを飼っている方、
 
お楽しみに!
 
 
葛西 瑞都

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2018年9月22日 (土曜日)

生業と地域性について感じたこと。

なんて堅苦しいタイトルでしょうか。。

 

簡単に言うと、生活のための仕事と、

まわりの地域との繋がりのことです。

 

1
弘前市の岩木山の麓に建つドッグカフェ、
 
LITTLE NOOK (リトルヌック)。
 
今月の18日にオープンして、

早くも風景に馴染みつつあります。
 
今のところ、大体半分くらいのお客さんが

ワンコ連れ。
2
僕は何度か、時間を見つけてはお客を装って
 
一人で佇んでいるのですが(笑)、
 
たった数日間でもこの小さなお店には
 
様々なお客さんが訪れました。
 
 
 
関西地方からの旅行中に立ち寄ってくれて、
 
マスターとのおしゃべりが
 
止まらなかったご夫婦や、
 
一人でふらっと立ち寄って
 
「今度ウチの犬を連れてきます!」
 
と話していた女性の方。

井戸端会議に花を咲かせるおば様たち。
 
多分どこかでドッグカフェなんかを
 
営んでいて、アドバイスのお話を
 
してくれた老夫婦。
 
近々、車で五分位の所で古民家を
 
改築してカフェを始める方が
 
ごあいさつにいらしたり、
 
中には定休日の木曜に来店して
 
しまったけれど、すぐ提供できる
 
メニューでお迎えしたお客さんも
 
あったみたいです。
3_3

僕がすごいなぁ!と思ったのは、
 
そんな様々なお客さんを満遍なく
 
もてなしてしまうマスターご夫婦。
 
一人で静かに寛いでいるお客さんでも、
 
お話好きで盛り上がりたいお客さんでも、
 
その人が居心地が良い距離感で接してくれる。
4

このお店の営み方は、
 
たくさんの人に来てもらって
 
たくさんお金を使ってもらう形では
 
ありません。
 
だけど自然に、人がたくさん集まって
 
しまうような魅力があるように
 
思ってしまいます。
 
 
 
マスターご夫婦のお人柄と、
 
少しだけど建築の良さが
 
合わさったこの生業は、
 
粘土の様に柔らかくこの地域に
 
馴染んでいくんだろうな~、と感じました。
 
そしてそんな営みは、地域にとって永く
 
愛されるんじゃないかな~とも
 
感じました。。。
 
5

以上、僕が大好きな夕方の様子を添えて。
 
「生業と地域性について感じたこと」でした!
 
 
 
- 追記 -
 
僕がお店を訪ねた際に、偶然にも
 
弘前経済新聞さんがお店を取材中でした。
 
記事の中でマスターご夫婦や
 
飼い犬のシェパード、ウィショー君の写真が
 
掲載されておりますので、
 
下記URLでぜひご一読下さい!
 
 
 
 
葛西 瑞都

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2018年9月16日 (日曜日)

オープン間近の小さな隠れ家。

1_2

2_2
 
3_2

 

いよいよあと2日。

 

4_2

 

看板も取り付けOK。

 

5

 

シェパード君も一緒に、お待ちしております!

 

 

葛西 瑞都




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「在府町の家」 内と外を等価につくる。

1
 

これから始まるプロジェクトのひとつに

 
「在府町の家」という弘前市の市街地に建つ
 
住宅があります。
 
この住宅は不思議なことに、
 
家の中に外があって、それが内より大きい住まいです。
 
なんだか謎々みたいですが、そんな住宅です。
 
2
 
↑空から見下ろすとこんな感じになっていて、
 
上の1/3位が2階建ての内部空間。
 
0
 
この住宅の入口は建物の右下の角にあって、
 
一枚目の扉を開けると前室という、公私を
 
切り替えるための部屋があります。
 
次の扉が鍵付きの玄関扉。
 
その扉を開けると大きな広場が
 
広がっています。この外部空間はもう
 
家の内側。
 
ふつうは玄関扉は屋内と屋外の境界に
 
設けられていますが、この住宅では
 
そもそも家の入口ってどこからだろう?
 
ということについて考えました。
 
 
きっかけはこの建て主さんのライフスタイル。
 
プランの時のヒアリングで、ボルダリングとか
 
スキーとかロードバイクとかスラックラインという
 
綱渡りの様なスポーツとか、外で遊ぶことが
 
大好きだということをお話されました。
 
また、それらの道具のメンテナンスや、
 
保管するスペースも必要だということ。
 
僕の頭の中は、家の中のつくり方より
 
外のつくり方でいっぱいになって、
 
思い切って内部より外部の方が大きいお家を
 
ご提案しました。
 
3
 
中庭というよりは、広場。
 
家の中の広場で、
 
自転車いじりもボルダリングもスキーも
 
スラックラインも、新しく始めるどんなことでも
 
やっちゃおう!
 
夏にはテントを張って思いっきりバーベキューをして、
 
冬には雪山をつくってかまくらで遊べる。
 
物干しも子供達の遊びも庭づくりも、なんでもできる。
 
前室や外部収納の上部の屋根には、ウッドデッキを 
 
敷いて、さらに居場所を大きく!
 
ポイントは、鍵付きの玄関扉が広場より手前にあること。
 
人目を気にせず部屋着のまま使い倒せる
 
「我が家の広場」をつくってみたいと思いました。
 
将来小さな離れをつくるのもいいなぁ・・・。
 
子供の友達が集まって、外で思い切り遊んでくれると
 
嬉しいなぁ。。と妄想しきり。
 
 
建物と庭は通常庭が付随する主従関係が
 
ありますが、この住宅では内と外が同じ位の
 
重要度で設計されています。
 
(むしろ外の方が重要気味かも?)
 
4
 
これから工事が始まって、植栽なんかの外構までで
 
来年の春完成。
 
 
 
これからが楽しみです! 
 
 
葛西 瑞都

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2018年9月15日 (土曜日)

ご招待状について。

1

 
本日、当社のOBさんや現在ご相談中の方々に
 
弘前市百沢のドッグカフェ「LITLE NOOK」の
 
ご招待状を送らせて頂きました。
 
小さなお店なのでオープン直後はなにかと
 
サービスが行き届かないこともあるかもしれませんが、
 
暖かく見守って頂けると嬉しいです。
 
もちろんワンちゃんを連れていない方でも
 
お気軽にいらして下さいね!
 
 
 
またこのブログを読んでいただいた方で
 
ご希望があれば、10月いっぱいまでの
 
コーヒー無料券付きの招待状をお送りしますので、
 
当社ホームページからご連絡下さい。
 
そしてできれば!
 
無料券以外のメニューもお楽しみ頂けると
 
最高に嬉しいです。
 
できればですけど。。
 
お願いします。。。
 
 
葛西 瑞都
 
 

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2018年9月 9日 (日曜日)

LITTLE NOOK のテーブルとベンチ

岩木山の麓のドッグカフェ LITTLENOOKの

 
客席スペースに置かれるテーブルとベンチが
 
出来上がってきたのでご紹介します!
 
まずはテーブルから。
 
1
 
鉄と木とガラスのシンプルなテーブルです。
 
天板越しに愛犬が食事をする様子を
 
眺めるために天板をガラスにして、
 
直接手に触れる縁の部分は
 
手触りの良い木製にして、
 
それらを支える脚部は部材寸法を細く抑えられる
 
鉄製にしています。
 
7
 
↑以前ご紹介した模型とほとんど同じデザインですね。
 
2
 
天板に使用しているガラスは高透過ガラスを
 
採用しているので、5mmの厚さでも
 
フロートガラス特有の緑色っぽさがなく、
 
ほとんど無色透明。
 
反射が無ければ存在がわからない位で、
 
ワンちゃんの様子が良く見えそうです!
 
後は揺れを抑えるささやかな補強をして
 
完成です!
 
 
 
さてさて、次はテーブル用のベンチです。
 
いつもの通り、弘前市内の松山建具店へ。
 
ちょうど組み上がったタイミングで
 
突撃訪問してきました。
 
3
 
4
 
LITTLE NOOKでは他の地域から訪れる方々も
 
対象にしているので、一連の体験の中に
 
地域性が感じられるのは魅力的だと思います。
 
建て主さんの要望で、リンゴ箱を使ったベンチを
 
製作することにしました!
 
 
 
このベンチを考える上でのポイントは、
 
・リンゴ箱を横向きに使って荷物を置けるようにすること。
 
・ベンチとして使えるよう補強すること。
 
・リンゴ箱としての見た目や質感を残すこと。
 
でした。
 
そこで、箱の外側には一切手を加えず、内側から
 
補強することにしました。
 
5
 
↑座面もそのまま、
 
6
 
↑背面もそのままです。
 
手触りを良くするためにヤスリを掛けて塗装して、
 
足元を10cm底上げして完成!
 
 
見た目に軽くて見通しの良いガラスのテーブルと、
 
テーブルの下にワンちゃんの個室をつくる様な
 
ボテッとしたベンチ。
 
早く並べた様子が見たいです!
 
 
葛西 瑞都

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2018年9月 3日 (月曜日)

百沢のドッグカフェ 「LITTLE NOOK」 もうすぐオープン!

弘前市の岩木山の麓の小さなカフェ、

 
「LITTLE NOOK」 (リトルヌック) の
 
オープンが決まりました!
 
9/18(火) です!
 
営業時間は10:00~17:00、
 
木曜日が定休になります。
 
駐車場は広々としたスペースで、
 
ワンちゃんも車の乗り降りがしやすいです!
 
2_2
↑CG
 
3_4
↑実物
 
こじんまりとした佇まいですが
 
つくるのは本当に大変で、
 
大工さんをはじめ様々な職人さんの
 
苦労と技術と知恵と根性の結晶です!
 
 
 
予定より半月以上工期が遅れても
 
「いいですよいいですよ!
 
ムツホームさんのペースで!」と
 
仰って頂いて、
 
ほんと~~~~~に助かりました。
 
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↑模型
 
5_2
↑実物
 
空間を構成する材料は
 
コンクリートと木とガラスと鉄とレンガ。
 
空間を構成する色調は
 
グレーと白と黒とレンガ色と木肌。
 
これから造作のテーブルとベンチが入ります!
 
 
6_2
 
建物の壁面に取り付ける看板もとりあえず準備OKです!
 
(ちなみにシンボルマークはオーナーの愛犬のシェパード)
 
 
そうそう、今回の建物は住宅ではなく
 
誰もが立ち寄れる喫茶店なので、
 
いつもの様なオープンハウスではなく
 
違う形式のイベントにする予定です。
 
今のところ、ムツホームの建て主OBさんや
 
現在進行中のご家族に
 
10月いっぱいまでに一度だけ使える、
 
人数分の自家焙煎コーヒーかソフトドリンクの
 
無料チケットを配布する予定ですのでぜひ!
 
 
 
ちなみにLITTLE NOOKでは、
 
・犬と同伴でなくてももちろんOK!
 
・大型犬でも同伴OK!
 
・トイレグッズはご持参で!
 
・混合ワクチン摂取のワンちゃんのみ同伴可!
 (証明書等の提示は不要)
 
といったお店づくりとなっております。
 
サンドイッチ等の軽食やワンちゃん用のメニューも
 
ありますし、地元のリンゴや嶽キミのメニュー、
 
手作りのお菓子やお酒なんかも
 
提供していく予定です!
 
しかも将来的にはドッグランを併設して、
 
思いっきり愛犬と遊べる環境づくりを
 
思案中です!
 
 
 
元々オーナーさんは静かにひっそりと
 
やっていきたいって言っていたけど、
 
たくさんのお客さんでてんやわんやしてほしいなぁ。。
 
こじんまりとしていても、地元の人や観光客に
 
永く愛される「小さな隠れ家」になればいいなぁ。。
 
皆様、どうぞ宜しくお願い致します!
 
 
葛西 瑞都
 

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2018年9月 2日 (日曜日)

オープンハウスの御礼と、アイデアについて考えたこと。

1

 
先日の「泉野の家2」のオープンハウスでは
 
たくさんの方にいらして頂き、ありがとうございました!
 
上の写真は、オープンハウスの日に撮影した、
 
薄曇りの木製ルーバーです。
 
テラスから空が見上げられたり、
 
光を取り込むために内側に傾斜しています。
 
ちなみに下の写真はカラッと晴れた今日の様子。
 
2
 
3
 
直射日光を受けたルーバーは白く光って、
 
大きな光の面が現れていてキレイ!
 
 
オープンハウスでは、初めてお会いする
 
ご家族も何組かいて、その皆さんに
 
「ありがたいことに建築の依頼がたくさん
 
ありまして、これから設計をスタートする場合、
 
最短でも2020年の春からの着工になりそうです」
 
というお話をさせて頂きました。
 
家づくりはなにかと時間が掛かりますし、
 
「着工までの間じっくり考える時間があって、
 
急いでつくるより嬉しい!」と割り切って頂けると
 
勝手ながらとても嬉しいです。。
 
 
 
「うちにもこんなテラスが欲しい!」とか、
 
「むしろこの家を私達に下さい!笑」とか
 
嬉しいお言葉をたくさん頂けて、
 
勝手に活力を回復させて頂きました!
 
遠いところでは秋田県からも来てくれて、
 
本当に嬉しかったです。
 
 
 
さて今回の文章のテーマは、
 
「アイデアについて考えたこと」にしました。
 
本当はコミュニケーションについても
 
書くつもりでしたが、あまりに長くなるので
 
それはまたいつか。
 
植栽の様子の写真などを交えながら
 
考えたことを書いてみます。
 
4
 
 
 
アイデアについて、
 
僕が勝手に個人的に気をつけていることです。
 
建築に限らないことですが、今の世の中
 
インターネットや書籍等によって
 
素敵なアイデアはいくらでも見つかります。
 
例えばインターネットで好きな建築の写真を
 
寄せ集めて、それをプランに反映して
 
敷地に納めるだけで、ひとつの建物が
 
出来上がってしまうと思います。-①
 
もしくは、設計する側の立場で言えば、
 
必要な間取りと敷地形状くらいの情報が
 
あれば、斬新で面白いアイデアを考えて
 
そのまま建築として
 
実現できるかも知れません-②
 
いま挙げた①と②の例は、もしかしたら
 
そんなに悪いことではないかもしれません。
 
5
 
でも、なんとなく、なんとな~く、
 
本質的ではないような気がしています。
 
一番大事なところをショートカットしているような。
 
多分その大事な部分というのは、
 
クライアントの人柄だとか、生活環境だとか、
 
仕事の仕方だとか、性格とか、将来の夢とか、
 
その人にまつわるすべての情報。
 
あと、敷地や周辺環境について形状の他に、
 
ご近所さんのことや日当たり、風通し、眺め、生活音、
 
道路のこと、隣の空き地のこと、
 
なんというか、全部のことですね。
 
6
 
人の内側の内的な要素や、
 
敷地の外まで含めた外的な要素と
 
ていねいに向き合って、
 
その人達だけのライフスタイルにピッタリとフィットする、
 
またその土地と環境ににピッタリとフィットする
 
アイデアを考えたいと思っています。
 
そうやって出来上がるものには多分、
 
自然に オリジナリティとリアリティが
 
備わっていく気がしています。
 
 
葛西 瑞都
 

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2018年6月 8日 (金曜日)

「LITTLE NOOK」

弘前市の岩木山の麓に建築中のドッグカフェ。

 
お店の名前が「LITTLE NOOK」に決まりました!
 
読みは「リトル ヌック」。
 
「LITTLE」は、「小さい」。
 
「NOOK」は、「人目に付かない場所」。
 
小さな隠れ家という意味ですね。
 
1
 
白い家の下の木の箱。
 
イエ型のボリュームの下をくぐって
 
お店に入る雰囲気が、小さな隠れ家の
 
ネーミングとピッタリだと思います!
 
2
 
現場はつい先日建て方が行われて、大工さんは
 
難しい組み方に四苦八苦しております。
 
良い佇まいになりそうなのが
 
すでにわかりますね~!
 
 
 
オープンは9月の予定です!
 
営業の詳細や現場の進捗を
 
このブログでご紹介していきますので、
 
皆様要チェックでお願い致します!
 
 
葛西 瑞都
 

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2018年6月 3日 (日曜日)

「泉野の家2」 現場の様子

先日建て方が行われた弘前市にある

 
「泉野の家2」の現場の近況を
 
ご紹介します!
 
 
この住宅はシンプルな外観とは裏腹に 
 
屋根の架かったスキップフロアの
 
テラスや坪庭、
 
大スパンの梁が整列するガレージ、
 
いつも通り現しの多い構造材、
 
充填断熱+外断熱の付加断熱の
 
複雑な構成など、
 
大工さんにとってはとても難しい現場です。
 
0
 
 
 
僕はほとんど毎日楽しく現場に足を運んでいますが、
 
やっぱり建築の現場は良いんです!
 
頭の中のイメージが具現化していく楽しさもあるし、
 
その場所、そのタイミングでしかわからない発見も
 
ありますし。
 
1
 
まずはアプローチ部分の写真です。
 
コンクリート土間に傾斜がついているので、
 
道路からの入り始めは高かった天井高が
 
玄関扉の部分では2.2mくらい。
 
街のスケールからヒューマンスケールに
 
変化するのが公私が切り替わる感じがして、
 
とてもお気に入りのアプローチです。 
 
2
 
一気に2階のLDKへ。
 
段々テラスと大開口で繋がっています。
 
なんだかもう住めちゃう位の快適さで、
 
カーテンとは無縁な空間になりそうです。
 
窓から外に出て段々テラスへ↓
 
3
 
なんとな~く段々の形状がわかるでしょうか。
 
下が完成イメージ。
 
3_1
 
そして最後は1階の洗面スペースへ↓
 
4
 
洗面スペースは1階のほぼ中心の位置に
 
あるのですが、天井付近に段々テラスと繋がる
 
ハイサイドライトを設けています。
 
写真ではわかりにくいかもしれませんが、
 
横長の木枠の向こうが段々テラス。
 
さらにその向こうにはテラスの壁にあけられた
 
開口から空が見えるのです!
 
通常建物の中で最も暗くなりがちな
 
1階の中心が、段々テラスと繋がることで
 
明るく視線が空まで抜けています。
 
この窓から空が見える事がわかった時は、
 
建て主さん共々とても盛り上がりました!
 
 
 
これからまだまだ難しい課題が山盛りの
 
現場ですが、僕のテンションと大工さんの
 
腕前が少しでも伝われば嬉しいです!
 
 
葛西 瑞都
 

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2018年5月 7日 (月曜日)

音のこと

ホームページには掲載していませんが、

 
昨年完成した建物のひとつに
 
オーディオルームがある住宅があります。
 
通常そのような空間を設計する場合、
 
音響計画とか音響設計とか形式的な
 
名称がありますが、このブログのタイトルは
 
「音響」という文字は使わずに「音」だけに
 
しました。
 
理由は簡単で、僕は音響に関してはほとんど
 
素人だから。建築士の免許取得時に少し
 
勉強した程度なので、「音響計画」といった
 
本格的な名称は気が引けました。
 
 
 
そんな僕ですが、建築と音の関係に興味が
 
生まれたし、知識として学びたいとも
 
思ったので、この物件を通じて考えたことを
 
少し書いてみます。
 
1
 
この写真がオーディオ機器の全景です。
 
疎い僕でも、建て主さんの音楽に対する
 
愛着がすぐにわかりました。
 
中央のたくさんの機器はプレーヤーからの
 
音の強さを細分化して増幅したり
 
高低を調節したりする部分。
 
手前にはレコードプレーヤー、サイドには
 
大きなスピーカーが配置されています。
 
 
建築側のささやかな工夫をいくつか。
 
背面の大きな引き違い窓は以前の古い家と
 
同様にしていて、機器背後の配線作業を
 
窓を開けて外から行えるようにしています。
 
厚手のカーテンや床のカーペットは
 
音の反復を抑えて残響時間を少なくしています。
 
 
 
3
 
機器自体は稼動時に振動しますが、
 
それらが置かれている部分の床が共振して
 
音にノイズが生まれるのを防ぐため、
 
機器が置かれる部分だけフローリングの
 
下部にコンクリートを充填して振動を
 
抑えています。
 
2
 
壁面と天井面には木の格子を前面につけて
 
音の響きを増幅。天井の格子と壁面の格子との
 
間は3センチ位空けて、反響した音が最後に
 
周囲に逃げるようにしました。
 
あと写真にはありませんが、コンセント等の
 
配線にも気を使っています。
 
 
 
これらのアイディアはどれも建て主さんの
 
要望と工夫から実現しています。
 
この部屋をつくって僕が感じたことは、
 
音響について考えることの
 
「難しさと楽しさ」です。
 
 
「音の良さ」というものには実体はないし
 
数値化も比較もしにくい。専門の業者が
 
絡まない場合、個人の主観的な感覚が
 
判断基準になることが多いと思います。
 
今回の工夫によって、音響がどれくらい
 
良くなったのか?というシンプルな問いは
 
多分すごく難問です。
 
これが僕の感じた「難しさ」の部分。
 
次に「楽しさ」の部分。
 
つい先日この部屋にお邪魔して、 
 
建て主さんが集めたレコードやCDを
 
聴かせてもらう機会がありました。 
 
部屋の一番良い場所に座って楽器が
 
鳴り出したとき、まるで本人のライブを
 
目前で鑑賞しているようにクリアで分厚い
 
音が耳に飛び込んできました。
 
あぁ、建て主さんはこの音が
 
聴きたかったんだなぁととても感動したし、 
 
ひとつひとつの工夫がこの音をつくる為に
 
役立っている実感が確かにありました。
 
 
 
多分これが「音響」について考えることの
 
一歩目で、これから体感するたくさんの
 
建築について、音についても注意深く
 
あろうと思いました。
 
 
葛西 瑞都
 

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2018年4月17日 (火曜日)

「清原の家」 竣工から一年後。

建て主さんのお言葉に甘えて先延ばしに

 
なっていた子供部屋のロフトをつくるため、
 
「清原の家」に行ってきました。
 
早いものでもう一年。。。
 
1
 
ちょうど奥さん一緒に帰ってきた子供達が
 
目の前の公園で遊んでいたのでパシャリ 。
 
2
 
自分の敷地の目の前の小さな公園は
 
お家と地続きの庭のようで、
 
子供達にとってはうってつけの遊び場ですね~!
 
中では建具屋さんがロフトのハシゴを取り付け中。
 
3
 
ロフトはあえて窓を跨ぐ高さにして、ロフトの上にも
 
自然光が届くようにしています。
 
子供達が個室を使い始めるまではまだ何年も先ですが、
 
この低めのロフトもきっと、うってつけの遊び場に。
 
4
 
最後に僕の大好きな渡り廊下の写真です。
 
ウッドデッキの床も柱も手すりも
 
斜めの天井も天窓も吹抜けも、
 
どれも僕のツボ。 
 
伺う度に「やっぱりいぃな~」って自己満足です。
 
これからもまた、なにかとお邪魔させて頂きますね~!
 
 
 
葛西 瑞都

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