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2019年3月30日 (土曜日)

反射と透過と屈折。

新しい事務所のレイアウトが

出来上がってきたのでご紹介します!


まず空間を構成する大きなポイントとして、

築年数の古いこの建物に自然に馴染むよう、

新たにつくる家具や什器を

同じ位の古さの解体予定の建物の部材を

使ってつくっていく事を前回書きました。

時間の経過を感じる重々しい質感の空間に、

同じくらいの質感を重ねていく。

そんなことを考えている中で同時に、

空間の印象として軽やかさのようなものを

感じられるようにできないか?とも

考えていました。

今回はそのことを交えながら色々と。

まずは模型棚からです。

Mokeidana-3

模型棚は入口のそばから奥へと続く大きな2段棚です。

Mokeidana-1

解体される建物の部材を使って、木造の建物を

つくるように組み上げます。

高さが1.3m、長さは4.8m。

大きな家具の様な。

小さな建築の様な。

上の写真の右側の模型棚の背後はバックヤードに

なるのですが、その間にはどうしても間仕切壁が

必要になります。

Mokeidana-2

そこで、模型棚の背後の壁面を

高さ1.8mの大きな鏡にします。

視覚的に行き止まりにならずに視線が反射して、

後ろの模型棚や、部屋の一番奥にある大きな窓が

自然に視界に入る。

Zentai_1

部屋の突き当たりのスペースは僕達の

作業スペースで、その手前までが

応接のためのスペースです。

これらのスペースは、高さ1.3mの

引き戸で仕切られます。

上の写真ではわかりにくいですが、

引き戸は窓の明るさを損なわないよう

全面がガラス。

僕達の作業スペースは散らかっている事が

多いので、通常の透明ガラスではなく

少し歪みのあるガラスを使って、

向こう側が散らかっているのが

気にならないようにしたい。

ということで、何種類かのガラスを

取り寄せて検討中です。

Glass

・・・写真だと歪みがわかりにくいですね。

最後は打合せスペース。

Table-1

訪問した人と長い時間お話するこのスペースは、

このテーブルがシンボルのような存在です。

水面の様な天板。

他と同様、古材を組んで枠をつくります。

高さ105mmの枠の底に鏡を敷いて、その上に

厚さ70mmでエポキシ樹脂を流し込みます。

工程はまるでコンクリート工事のようです。

Table-2

透明なまま硬化した樹脂は

通過する光を屈折させるので、

映り込むのは少し歪んだ、

滲んだ柔らかな風景です。

テーブルを囲む人達は、

水面を覗き込むように席に着きます。

Table-3

樹脂の表面と底板の鏡は70mmも

離れているので、天板に置いた物の

底面が良く見える、不思議な天板です。



大きな鏡や、ゆがみのあるガラス、厚さのある樹脂。

反射、透過、屈折。

重々しい空間の中で、自然に軽やかさを感じられる。


そんな環境で仕事が出来るのを楽しみにしながら、

これから少しずつ工事が始まっていきます!

Office

葛西 瑞都

 

 

 

 

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