2014年3月のブログ

2014年3月21日 (金曜日)

黒い土間床。

ここ最近毎日のようにブログを書いて

いますが、いよいよ「旭ヶ丘の家」の

オープンハウスが目前です。

最後の工程として、およそ8m×1.6mの

土間の仕上げが行われました。

今回は靴を脱いで歩き廻る土間なので

灰色のモルタル仕上げではなく、

もう少し落ち着いた仕上がりを目指しました。

ということで使うことになったのが墨を混ぜた

モルタルで仕上げる「墨モルタル仕上げ」

という、黒い土間床です。

 

 

まずはコンクリート土間の上に下地となる

モルタルを敷きこみ・・・

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その下地が乾ききる直前に仕上げ用の

墨入りモルタルを敷いていきます。

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使うのは「京の黒土間」というもので、

京都にある昭和元年創業の建材屋さんから

取り寄せました。

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ただモルタルに墨を混ぜているだけではなく、

乾燥後に表面が粉っぽくならないように

白華防止剤というものが同封されていたり、

長年掛けて各々の成分がちょうど良いバランスで

配合されたりしているそうです。

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仕上がりはバッチリでした!

何だか黒い一枚岩のような、このお家に

ピッタリの質感です。

(乾くともう少し褪せた黒色になるそう!)

 

嬉しかったのは、担当した左官屋さんが

少しでも表面の凸凹を無くするように、

夜遅くまでコテで均してくれたときのこと。。。

 

「他の職人がここまで仕上げておいて、

自分たちだけ中途半端な仕事はでぎねぇべよ。」

 

と、熱~い一言をくれたこと。感無量です!

作業が終わって時計を見ると23時30分!

こんな気持ちの入った墨モルタルはもう、

最高以外の仕上がりになるはずないよなぁ・・・。

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いつにも増してコッテリ仕上がった「旭ヶ丘の家」。

色々な人が集まって、つくった事のない空間を

1からつくるのだから、思い通りにいかないことが

あったり、小さな間違いや手直しや、新たな発見が

あったりしました。というかその連続でした。。。

 

いよいよ明日はオープンハウス。。。

偉い建築家の人はよく、

「自分の建築を自分で語るほど、強引に感じ方を

押し付けるようで良くない!」といいますが、

恥ずかしながら話したいことがたくさんあります。

 

例えば小さなウォークインクロゼットについて。

例えば床の仕上げについて。

例えば家具について。

例えばこの家の成り立ちについて。

例えば暮らすご家族の人柄について。

例えば職人さんの頑張りについて。

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ご来場、お待ちしております!

 

葛西 瑞都

 

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2014年3月20日 (木曜日)

ムツホームとつくる住まい。2013

2013年に建てさせていただいた住宅について

掲載した実例集「ムツホームとつくる住まい 2013」が、

やっと、やっっっと完成しました。

本当は去年の年末か今年の1月くらいには作る

予定だったのですが、ズルズルと3月の終盤に

なってしまいました。。。

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「旭ヶ丘の家」のオープンハウスにも何冊か

持って行きます。

ホームページからでもお取り寄せできますので、

2011、2012と合わせてご覧ください!

(もちろん無料です)

 

葛西 瑞都

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2014年3月19日 (水曜日)

ダイニングテーブルと2脚のベンチ。

「旭ヶ丘の家」の造作家具のひとつに、

ダイニングテーブルと2脚のベンチがあります。

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今回は階段や手すりなどに鉄を使っているので、

テーブルとベンチにも鉄を使ってみませんか?と

建て主のご夫婦にお話したところ、 2つ返事でOKを

頂いたので張り切って設計させていただきました。

 

せっかく鉄を使うので、鉄でしかつくれない

プロポーションが良いなぁ。。。という感じで

早速鉄骨屋さんと相談。手すりには丸い断面を

使いましたが、座面や天板が付く家具には

四角い断面の方がいいだろうとのこと。

3センチ角の鉄パイプでシンプルなフレームを

組んで、それに建具屋さんが天板と座面を

取り付けて完成しました。

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テーブルの大きさはおよそ畳1枚分。真横から

見るとわかりやすいのですが、天板の大きさに

比べて厚みがとても薄い。。。鉄の強度があって

初めてつくれるプロポーションです。

そしてもうひとつ重要なことがあって、それは

成り立ちが明快でわかりやすいということ。

誰が見ても

「鉄のフレームに木の板が乗っているだけ。」

ということがわかります。

何か余計に厚みをつけて、隠れた内部で

細かな細工をしたりすると、成り立ちとしての

透明感が無くなってしまう様な気がしています。

(つくる方からすればつくりやすいのですが。)

なので精度も手間も必要な方法をあえて

選択しました。

 

ちなみにテーブルセットが置かれるのはここ↓。

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建築の一部である手すりと、

家具であるテーブルとベンチ。

建築とか家具とかジャンル分けしないで

空間をつくる要素として、同じように考えてみると、

何だかまだまだ楽しい発見がありそうです。

 

葛西 瑞都

 

 

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2014年3月18日 (火曜日)

カメレオンの様な扉。

現在仕上げ工事の真っ最中の「旭ヶ丘の家」

ですが、ちょっと面白い建具があります。

テーマは擬態。

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一つ目はこの木製の壁面に造られた小さな扉です。

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壁面にいきなり切れ込みが入って、カパッと

開いてしまうようなイメージ。

ブロンズの小さな取手と蝶番が付いています。

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中にはインターホンのモニターと玄関ドアの

施錠を遠隔で操作するリモコンが仕込まれています。

こんなメカニックな物が丸見えにならないよう、

大工さんにひと頑張りしてもらいました。

 

そしてもうひとつは、キッチン背後のデコボコした

木製の壁面に造られた2つの扉です。

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こちらの扉にはもはや取手すら無く、

壁の一部分がペコッとへこんでいるだけ。

これでも、ちゃんとした扉なのです。

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左の扉はトイレやお風呂などの水廻りへ。

右の扉は食品庫へ続いています。

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この壁面には大きな目地が入っているのですが、

壁面の目地と建具の目地がピタッと揃っています。

(本当に素晴らしい職人技!)

その目地に指を掛けて扉を開ける。。。

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感覚としては、扉を開けるというよりも

壁をずらしているような、不思議な感じです。

元々この扉は「扉」っぽくないように、「壁」っぽく

造ることを考えてはいましたが、現場で実物として

実現させてしまう職人さんは本当に凄いです。

特に今回は、壁材を張る大工さんと、建具を造る

建具屋さんとの協力による合作!

見事な擬態が完成しました。

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以上、カメレオンの様な2種類の扉のご紹介でした!

 

葛西 瑞都

 

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2014年3月17日 (月曜日)

模型と現場。

現場が終盤近くになってくるといつも、

「始めの感覚に立ち返ってみる」という

ことをしています。

 

「始めの感覚」っていうのは、まだ現場が

始まる前の設計中に思い描いていた

イメージなんかを、建て主のご家族とお話

していた頃の感覚。

設計という仕事は現場が進むにつれて、

いつしかその感覚が薄れて現場の都合や

数字、数量、工期のことばかりに

気をとられてしまいがちになってしまいます。

なので、きちんと最初に思い描いた所に

着地しているか、毎回確認しています。

↓まずは模型から。

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↓続いて現場写真。

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途中で問題にぶつかって悩むことも多々ありましたが

・・・なんとか、着地できたような気がします。。。

 

葛西 瑞都

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2014年3月15日 (土曜日)

「旭ヶ丘の家」近況報告&オープンハウスです!

「旭ヶ丘の家」では鉄製の手すりや階段に

からむ大工工事の真っ最中です。(3月6日現在)

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1枚80キロある階段のささら桁を5~6人掛かりで

据え付けるのですが、床や壁と取り合う部分は

シンプルな見た目にしようとすると細かな細工が

必要になります。力仕事と精度の両方を要します。

現場はまるで部活動の様な熱い雰囲気でした。

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厚さ9ミリ、幅200ミリの薄っぺらい鉄板が

5メートル以上もの距離にわたってフワッと

掛けられています。せっかく鉄を使うので鉄でしか

造れない空間を考えたのですが、組み上がってみると

やっぱり良いです!色は艶を抑えたブラック。

いかにも鉄らしい、スマートな階段です。

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そして今回は手すりも鉄で製作しています。

ブログの方でも少しご紹介していますが、

この手すりも床や壁との取り合い部分をシンプルに

するために細工してもらっています。

例えば床の部分。固定用のプレートを隠したいので

この上からフローリングを敷いていきます。

フローリングもちょうど目地が手すり部分にくる

ようにして、2枚のフローリングで挟み込むように

敷いています。

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細い鉄の手すりがスッと立つ良い感じの

佇まいになりました。他の人が見ても、普通に

床に手すりが付いてるなぁ。としか思わないかも

しれないけれど、固定用のプレートが丸見えだったら

このプレート邪魔だなぁ。と感じるはず。

そんな隠すための小さなデザインです。見た目には

わからないけど、職人さんの手仕事の跡が残る仕事。

さてさて現場はこれから仕上げ工事。木や鉄に色を

塗ったりタイルを敷いたり壁紙を貼ったり設備機器を

据え付けたりと、最後の追い込みが始まります。

そして、22日、23日にはオープンハウスも開催します!

建て主の悩ましくも楽しい葛藤の様子や職人さんの

手業の凄さを感じていただけたら嬉しいです。

(毎度のことですが、設計の頑張りも少しだけ・・・)

 

葛西 瑞都

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